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渡部 終五Shugo Watabe

渡部 終五

東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程修了(農学博士)
北里大学海洋生命科学部客員教授、東京大学名誉教授、元日本水産学会会長

日本海に面した新潟市出身で幼いころから海水浴などで海に親しんできた。小学校入学前後はわが国でマイワシが大量に漁獲された頃で、漁の手伝いをしていた母が大量の塩蔵品を作り、これを麦ごはんと一緒に毎日食べさせられて辟易した思いがあるが、これが今の健康の源になったのかも知れない。因縁なのか、東京大学農学部水産学科に進学して以来、魚肉タンパク質の研究に取り組んできた。魚肉タンパク質は栄養価が高いことは以前から知られていたが、科学の発展から種々の栄養機能性を持つことが明らかにされつつある。その分子機構の解明が今後の課題と思われる。また、海の環境を保全しつつその限りある生物資源を持続的に利用するための技術開発も人類の福祉のために重要である。

主な著書

タンパク質の科学(共著)朝倉書店, 1998.
水圏生化学の基礎(編著)恒星社厚生閣 2008.
水産利用化学の基礎(編著)恒星社厚生閣2010.

主な研究論文

○ Kanehisa Hashimoto, Shugo Watabe, Michiko Kono, and Kazuki Shiro: Muscle protein composition of sardine and mackerel. Bull. Jpn. Soc. Sci. Fish., 45(11), 1435-1441 (1979).
○ Muneaki Iwamoto, Hideaki Yamanaka, Shugo Watabe, and Kanehisa Hashimoto: Effect of storage temperature on rigor-mortis and ATP degradation in plaice Paralichthys olivaceus muscle. J. Food Sci., 52 (6), 1514-1517 (1987).
○ 渡部終五, 柿沼誠, 中谷操子: 水産練り製品の品質改良. 食品と技術, No.344, 1-11 (2000).
○ 渡部終五: 魚貝類筋肉タンパク質機能の多様性と分子機構.日本水産学会誌, 72, 357-365 (2006).
○ 渡部終五:「どんこ」と呼ばれる魚の練り製品化ーミオシンの高度解析に基づく新しい魚肉練り製品の開拓と地域振興. 明日の食品産業, No. 489, 27-34 (2018).

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