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お魚たんぱく健康だより タンパク質を過剰摂取するとどうなる?

2023.03.09

お魚のタンパク質に限らず、タンパク質の摂取は栄養面でも健康機能面でも利点が多く、ついつい大量に摂取してしまいたくなるものです。現在ではプロテインサプリメントも多く、食物からだけでは考えられないほどの量を一気に摂取することも可能な時代になってきました。タンパク質を過剰に摂取しても体への悪影響はないのでしょうか。ここでは、タンパク質摂取の推奨量と許容上限量について解説します。

タンパク質摂取の推奨量と許容上限量

タンパク質の摂取の推奨量は18-64歳の男性で65g、女性で50g/日とされており、耐容上限量は現時点では設定されていません1)。推奨量は、ある対象集団において測定された必要量の分布に基づき、母集団に属するほとんどの者(97〜98%)が充足している量として定義されており、許容上限量は、健康障害をもたらすリスクがないとみなされる習慣的な摂取量の上限として定義されています(図1)。タンパク質の代謝には腎臓が大きく関わっていることから、過剰摂取による臓器への悪影響が懸念され、多くの研究報告がありますが、確固たる悪影響の根拠はいまだありません。少なくとも35%エネルギー未満であれば腎機能を低下させることはないとシステマティックレビューにより結論付けられています2)

図1.推定平均必要量、推奨量、目安量、許容上限量の目安.
文献1)の図を改変.

とはいえ、極端な大量摂取は腎臓へも負担をかけますし、単純に摂取カロリーも増加してしまい体重増加の危険性も考えられるため、あまり好ましいことではないと考えられます。常識の範囲内で様々な食品からバランス良くタンパク質を摂取することが望まれます。

<参考文献>

1)厚生労働省.日本人の食事摂取基準(2020 年版).

https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf?_ga=2.217086291.411837329.1671500115-1802964792.1671500115

2) Van E. et al. A systematic review of renal health in healthy individuals associated with protein intake above the US recommended daily allowance in randomized controlled trials and observational studies. Advances in Nutrition 9.4 (2018): 404-418.

https://doi.org/10.1093/advances/nmy026

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