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お魚たんぱく健康だより 「生鮮水産物品質の非破壊計測技術」が出版されました!

2024.05.06

「非破壊技術の原理や解析を解説し、これらを応用し実際の産業現場で水産物の高付加価値化や地域振興に取り組む事例を詳しく紹介する」という目的で、2024年4月1日に「生鮮水産物品質の非破壊計測技術」が出版されました。

近年食品業界では近赤外分光法等の非破壊計測技術が急速に普及していますが、水産分野では流通形態の特殊性や品質評価の複雑性といった背景から導入が遅れていました。そこで、機器開発業者、水産関連業者、研究者、機械開発者が緊密に連携して研究が進められて参りました。こちらの本では、工学分野の観点で機器分析技術の基本的原理や解析を詳しく解説するとともに、こうした非破壊技術を活用し実際に産業現場での水産物の高付加価値化や地域振興に取り組む事例を具体的に紹介しています。

「生鮮水産物品質の非破壊計測技術」
令和4年度公益社団法人日本水産学会春季大会にて開催されたシンポジウム「水産物品質の非破壊計測技術」1)の内容を基に、「生鮮水産物品質の非破壊計測技術」が書籍化されました2)。
近年、消費者嗜好の変化に伴い、生食向けの生鮮魚介類のニーズが高まっており、各地域では高鮮度化等による漁獲物の付加価値向上に取り組んでいます。その過程では、鮮度や脂質含量などの品質を現場で簡便に検証できる非破壊計測技術の需要が益々高まっています。本書では、工学分野の観点で非破壊分析技術の基本的原理や解析について詳しく解説するとともに、これら技術を活用して実際の産業現場で水産物の高付加価値化や地域振興に取り組んだ事例を具体的に紹介しています。当会副会長の岡﨑惠美子先生も編者として参画された本ですので、ぜひご一読ください。

<参考資料>
1)日本水産学会誌. 「水産物品質の非破壊計測技術」,日水誌 88.5 (2022): 409-419.

2) e-水産学シリーズ「生鮮水産物品質の非破壊計測技術」(日本水産学会監修、岡﨑惠美子・木宮隆・鈴木敏之・今野久仁彦編)恒星社厚生閣(2024):pp.1-313.

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