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お魚たんぱく健康だより 杉田玄白賞 受賞者決定

2023.10.31

杉田玄白賞第22回受賞者が決定しました1)。「食」に関する進歩的な取り組み・研究を行った研究者を紹介します。

杉田玄白賞

杉田玄白賞は福井県小浜市で平成14年に「食」を活かしたまちづくりを推進していく為に設立されたものです。小浜藩医だった杉田玄白は前野良沢や中川淳庵らとともにオランダの医学書「ターヘル・アナトミア」を和訳した「解体新書」を発刊したことで有名ですが、晩年には「養生七不可(ようじょうしちふか)」(図1)という「医食同源」の理念を示した養生訓を書き残しています。この理念を受け継ぎ、「食」に関する進歩的な取り組み・研究を行い、実績をあげた者に対して杉田玄白賞が授賞されます。

図1.養生七不可.

第22回受賞者

杉田玄白賞:文教大学 学長 中島滋(なかじま しげる)氏

授賞内容: ヒスチジンの抗肥満および抗酸化作用に関する研究


奨励賞:  京都大学大学院農学研究科 助教 小栗靖生(おぐり やすお)氏

受賞内容: 食品・栄養因子を介した熱産生脂肪細胞の新規調節機構の解明および生活習慣病への応用


地域奨励賞:福井県立大学海洋生物資源学部 教授 松川雅仁(まつかわ まさひと)氏

受賞内容: 福井県若狭地方に育まれた水産物の加工技術の科学的検証とその応用への取り組み


―魚肉タンパク質を主成分とする水産加工品の品質と安全性の制御- いずれも「食」に関する重要な業績で、表彰式および受賞者講演会は令和5年12月2日(土曜日)午後より小浜市健康管理センターで開催予定とのことです。

<参考資料>

1)福井県小浜市公式行政サイト.「杉田玄白賞第22回受賞者が決定」.

https://www1.city.obama.fukui.jp/kanko-bunka/rekishi-bunka/sugitagempakusho/p000000.html

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