お魚たんぱく健康だより 備蓄食品にたんぱく質を追加しよう
2024.08.20
本年8月8日に発生した宮崎県日向灘を震源とする地震により、被害にあわれた皆さまにお見舞い申し上げます。
8月の終わりが近づいてきました。9月1日は「防災の日」。防災の日は1923年におこった関東大震災が由来となっています。
もしもの時に備えて、備蓄食品を用意されている方も多いかと思いますが、しっかりと栄養が取れるものでしょうか。バランスや実際の味などを試したことはありますか。また賞味期限も切れていませんか?一度、気が付いたときに備蓄食品のローリングストック※を実施し、備蓄食品を見直してみてください。
※「ローリングストック」とは、普段の食品を少し多めに買い置きしておき、賞味期限を考えて古いものから消費し、消費した分を買い足すことで、常に一定量の食品が家庭で備蓄されている状態を保つための方法です。
引用:農林水産省
災害時の食事
過去の例からみると災害時は、炭水化物ばかりになることが多く、食事のバランスが偏りやすくなるといわれています。不足しがちになる栄養素としては、「たんぱく質」「ビタミン」「ミネラル」そして、整腸作用のある「食物繊維」。
たんぱく質を取るには、魚介や肉類、豆類の缶詰があげられており、常温保存可能で賞味期限も長いロングライフ牛乳や豆腐も紹介されています。
実際、2011年の東日本大震災後の避難所での食事は、厚生労働省が示す「避難所における食事提供の計画・評価のために当面目標とする栄養の参照量」を満たすことはできず、場所によっては、1日3食の提供もかなり時間がかかったようです。
備蓄食品の選び方は、下記または農林水産省のwebサイトに掲載されております。
備蓄食品の選び方
日頃から、栄養バランスや使い勝手を考えて各家庭に合った食品を選ぶことが大切です。
1:家庭にある食品をチェックましょう。
2:栄養バランスを考え、家族の人数や好みに応じた備蓄内容・量を決定。
3:足りないものを買い足す。
4:賞味期限が切れる前に消費し、消費したものは買い足す。
出典:農林水産省
何がいつ起こるのかわかりませんが、備蓄食品を日常に取り入れ、身近に考えることで災害に備えていきましょう。
参考資料
佐々木 裕子 東日本大震災時の避難所における栄養・食生活状況と管理栄養士としての支援についてhttps://doi.org/10.24627/sswc.16.0_103
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