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お魚たんぱく健康だより 旬のさかな「伊佐木(イサキ)」

2023.06.20

イサキという名前の由来には諸説あり、古くは斑を「イサ」と発音していて「斑模様の目立つ魚」という意味で「斑(いさ)」「魚(き)」と呼ばれたという説や、イサキは磯に多いことから「磯キ」がなまりイサキとなったという説などがあります。
漢字の「伊佐木」、「伊佐幾」はいずれも当て字で、「鶏魚」というのは背ビレが鶏のトサカに似ていることに因みます。

生息地は幅広く、やや暖かい海域に棲んでおり、新潟から九州まで生息しています。夜行性で、昼間は水深50~100mの岩礁帯に群れを成して生息していますが、夜になると海面近くまで浮上して、餌となる小魚などを捕食します。

体長は成魚になると40cm以上になります。体は緑がかった褐色が特徴で、腹は黄色味をおびたものから黒っぽい物まで個体差があります。
幼魚の頃は体の上半分に黄色い3本の縞模様がありますが、成長すると消えていくため、これがイノシシと似ていることから、幼魚のことを「ウリボウ」や「ウリンボウ」「イノコ」などと呼ぶ地域があります。

伊佐木は白身魚で、さっぱりとした淡泊な味わいです。また、熱を通しても身が硬くならないという特性から、煮物・焼き物・揚げ物など、どれも美味しく調理できる万能な魚です。鮮度が落ちると同じ魚とは思えないほど味が落ちてしまうため、野締め(漁の途中で死んだ)ものよりも活け締めの方が高く取引をされています。

旬の時期は5月後半から7月にかけてと言われています。梅雨の時期は特に美味しいとされており、獲れたての伊佐木はコリコリとした食感が楽しめますので、新鮮な伊佐木が手に入った際は、ぜひお刺身で食べてみてください。

伊佐木のおすすめレシピ

 伊佐木の和風カルパッチョ

【材料】(2人前)

  • 伊佐木 (3枚おろし) 1枚
  • ベビーリーフ 適量
  • トマト 1/2個
  • 玉ねぎ 1/4個
  • 小口ねぎ 適量
  • レモン 適量
  • 和風カルパッチョドレッシング
     米酢 大さじ1
     醤油 大さじ1
     わさび 小さじ1/2
     オリーブオイル 大さじ3

【作り方】

  1. ベビーリーフを皿に敷きつめる。
  2. 伊佐木は鱗と内臓を取り除き、三枚におろして皮と骨を取り除く。
  3. 2を一口大のそぎ切りにして、1の上に並べる。
  4. トマト・玉ねぎをみじん切りにし、玉ねぎは水にさらして水切りをする。
  5. 和風カルパッチョドレッシングの材料をすべてよく混ぜ合わせてそこに4を入れあわせる。
  6. 5を3にかけ、刻んだ小口ねぎをのせて完成。

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