一般的に、脂質が少ないことと弾力が出やすい魚であることがかまぼこの原料に適しているとされており、シログチやスケトウダラなどの白身魚が代表的なものです。また、価格が安いことも重視されます。そのまま食べても美味しい魚は市場価値があるため、コストをかけてすり身にしてかまぼこを作ってもなかなか太刀打ちできません。弾力に関しては、世界に30,000種以上も存在する魚のすべてが弾力を出せるわけではなく、それぞれの魚種で弾力の出やすい温度帯も異なるため、原料と真摯に向き合って特徴を見極めることが魚の命を生かすことのコツだと言えます。