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年次総会のご報告

2024.05.02

 2024年4月24日 東京海洋大学 楽水会館にて開催されました当会の年次総会は、以下の通り執り行われました。ご出席をいただきました会員様より、全議案についてご承認を賜りましたのでご報告いたします。

総議決権数会場出席委任状
法人会員682035
個人会員411515
合 計1093550

※過半数を超え、総会が成立いたしました。

総会議案

第1号議案   事業報告・収支決算報告

お魚たんぱく知財データベースの登録、セミナーの実施、見学交流会(三崎)の実施、他団体とのイベントの協業について実施内容の報告およびそれに伴う経費について報告され、可決・承認されました。

第2号議案   事業計画・収支予算計画

研究会サイトを活用し、魚肉たんぱくの機能性知財の収集・共有の推進、WEBセミナーやシンポジウムを通した会員交流の実施を核とした事業計画、およびその運営に関する予算について、原案通り可決・承認されました。

第3号議案   会則改定の件

法人団体会員のアカウント登録数を10名まで可能とし、11名以上のアカウントを必要とする場合、1名分あたり年額5,000円を追加することについて、原案どおり可決・承認されました。

詳細はお魚たんぱく健康研究会 会則をご確認ください。

基調講演

セミナー①「食品成分によるタンパク質の機能調節機構の可視化」
講師 :東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 食品生物構造学研究室 教授 永田 宏次 先生

これまで調べてきたタンパク質の立体構造と機能との関係より、甲殻類の脱皮や血糖値調節にかかわるペプチドホルモンの立体構造解析例と、食品成分であるポリフェノールがタンパク質に結合してタンパク質の活性を制御する例を二つ紹介。一つはある種のポリメトキシフラボノイドが「長寿遺伝子」産物(ヒトSIRT1)の酵素活性を亢進する例、もう一つはロスマリン酸がビブリオ菌の鉄取込みタンパク質の鉄(Ⅲ)イオンへの結合を阻害する例である。

セミナー②「ニッスイグループでの養殖事業の高度化への取組み」
講師:株式会社ニッスイ 中央研究所 養殖基盤研究室 研究室長  畑中 晃昌 氏

ニッスイでは1987年より国内外で養殖事業を展開してきており、 生産性向上、省人化、安全性と持続性の両立などを軸に養殖事業の高度化の 取組みを行ってきている。今回はニッスイグループでの養殖事業の概要と 黒瀬水産株式会社での養殖事業の高度化に向けた様々な取組みについて紹介。

セミナー③天然水産資源の持続性とマルハニチロの取り組み
講師:マルハニチロ株式会社 北米事業部 部長 正木 良太 氏

マルハニチロでは、1985年より、アラスカ州ダッチハーバーでスケソウダラ陸上加工事業を開始、 2022年には既存の2工場に加え、第3工場として新たな資源アクセス、工場買収を行い、ベーリング海スケソウダラの全米最大規模の取り扱いシェアを保有している。 今回は、世界の天然白身魚の水揚げ高で世界トップを誇るスケソウダラの資源自足性への 取り組みと魚肉タンパクとしての位置づけ、流通事情に関して紹介。

世の中にお魚たんぱくの素晴らしさの理解を広げ、健やかな社会を実現していくためにこれからも精力的に活動して参ります。皆様、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

ご入会について

世の中にお魚たんぱくの素晴らしさの理解を広げ、健やかな社会を実現するための情報プラットフォームです。魚肉普及と水産加工の発展に積極的に関わる意志ある法人・団体と個人、様々な方の入会をお待ちしております。是非ともこの研究会にご参加ください。